アイさんから、このようなご相談がありました。
アイさん)引越し前の家のキッチンの吊戸棚を、引っ越し先のキッチンに付けることはできますか?
私)はい、できます。収納が足りないのですか?
アイさん)足りない訳じゃないけど、対面キッチンの後ろのカウンター収納の上の方が空いているから、まだ使える吊戸棚をもってきたらどうかと思って。
私)ということは、殺風景な感じがするから落ち着かないということですか?
アイさん)そうねぇ。
私)でしたら、今ある吊戸棚を利用したとしても、取り外して、取付けての施工費は必要となります。どちらにしても費用をかけるのであれば、必要でない物を取り付けるより、何かお好きなものを飾るための棚板を付けるとか、ピクチャーレールを付けて絵を飾るとか、そういった方がよいのではないですか?
アイさん)そうねぇ。棚ならいいわね。植物を飾るところもないし。
という会話をしました。
特別な会話のように感じないかもしれませんが、言われたまま吊戸棚を付けてしまったらどうでしょうか。
聞き取りって、すごく大切だと思っています。
お医者さんでいうところの診察の仕方によって、病気の原因を見誤ったら、いつまでたっても病気は治りません。
聞き取りでも、お客さんは本当のお悩みや夢を口にできないことが殆どで、何か引っかかることがあればさらに突っ込んだ質問をするようにしています。
今回のお客さんのように、本当は「吊戸棚を付けたいわけではなかった。」
収納が足りないのではなく、壁の空間が淋しく感じ、「心が満たされることがしたかった。」ということでした。
リフォーム相談のご参考になれば嬉しいです^^
住まい好転の専門家
建築士・リフォームアドバイザー 井伊谷 直(いいや なお)
※リボン住生活相談所(株式会社リバース・コバヤシ)は、リフォーム・リノベーション・ぴったりサイズ収納製作・新築工事を中心とする 名古屋市瑞穂区の女性専門の住宅会社です。